赤じゅうたんのラビリンス
今更ですが、四月から職場での部屋が変わりました。
新しい部屋の場所を事務の人が教えてくれます。
「前の廊下をずっとまっすぐ行って、突き当たりで曲がるんです。案内表示出てますから」
改めて、事務室の前の廊下を見やりました。その長いこと!ビル3棟分、まっすぐつながっているのです。
三面鏡の両端の鏡を平行にし、そっとのぞくと、お互い向かいの鏡を映しあって、鏡の奥までずーっと鏡の回廊が続きますよね。やってみたことありますか。
この長い廊下ときたら、まさにそれ、まっすぐ続く廊下を見ていると吸い込まれそうです。まっすぐなだけでなく、ところどころ横道があり、うっかり間違ったところで曲がったら、もう帰って来られないかも…。
しかも、湿気よけ?か、廊下にはずっと赤じゅうたんが引いてあります。それがよけい廊下を長く、鏡の中のように見せているのです。で、赤じゅうたんのラビリンス。
写真はまるままリアルの廊下です。鏡に映っている部分はありません。奥の方のぼんやり色の付いている部分、そこも廊下が続いています。
遠近法のお手本のようでしょう?
しかし、この写真を撮るのはなかなか大変でした。人が通っていない隙にシャッターを切るのですが、廊下が長いだけあって、なかなか人通りが絶えません。
それにしても、廊下の一端でケータイを構え、シャッターチャンスを待つ私、それも異様だ…