13『下手な人生論より徒然草』荻野文子

ヘタな人生論より徒然草 (河出文庫)

ヘタな人生論より徒然草 (河出文庫)

 上の本と平行して読んでおりました。徒然草に人生を学べ!という本。徒然草の原文はあんまり出てこなくて、作者による口語訳(さすがマドンナ先生)で話が展開していきます。
 で、その人生論より、「おお!徒然草にもこんな古典からの引用が!」と気づいてそれを楽しんでおりました。つまり、『知ってる古文の知らない魅力』の説が、徒然草でも実証された訳です。荻野さんはそんなおつもりはないので、「これの元ネタは中国の漢詩で…」とか全然書いていないのですが。
 つれづれの引用と荻野さんの実体験は興味深く読めますが、つれづれに基づいた荻野さんの人生論の部分は斜め読みになってしまいました。