『ポトスライムの舟』津村記久子
- 作者: 津村記久子
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2009/02/05
- メディア: ハードカバー
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「スライムにこんな種類があるのか?」と思ってしまいました。スライムベスとかメタルスライムとかいたから…(世代が分かりますね←後から調べて知ったけど、どちらも今もなお出現するんですね。スライム恐るべし)。
ポトスって毎日水替えた方がいいのかな。うちのは水が減ってきたら足すぐらいの世話しかしていません。だから葉っぱが増えないのか…
図書館の新館コーナーに置かれていました。ラッキー!1ゲットです。久しぶりに人の死なない(殺さない)本を読みました。
何が起こるわけでもなく、主人公は忙しいけど「がんばってる」風でもない、そんな毎日で。それでも、ものすごく貯まるなぁ。
女は20代後半になってくると、結婚してるかしてないか、子どもがいるかいないかで、学生時代に仲の良かった人とでも関係が変わってきます。私も、大学時代の女友達で集まった帰り道、独身の友達に「あの子ら、子どもかだんなの話しかせーへんし、出してくるモンもなんか所帯じみてるし、もうええわ。」って愚痴られたことある(私も子どもいるんだけど、働いてるからいいらしい。何が「いい」んだか)。この話は別にそれがメインではないんだけど、やはり身につまされました。だってお金があんなに見事にたまるなんて私にはないもん(こだわっている)。
ナガセとヨシカがカタカナ表記で、あとの人ははひらがなか漢字表記。カタカナ表記は人格が見えないというか、仮名(カメイ)っぽいので、そこらにいるフツウの人の話、というスタンスで読み進めます。ときにはナガセが自分になったり。人名をカタカナで書くと、普通は外国籍の人を表すことが多いけど、こういうカタカナの使い方があるんだなあと感心しました。
一緒に収められている「十二月の窓辺」の方は、会社員時代を思い出してドキドキしながら読みました。こっちは通り魔の落としどころがわざとらしくて残念。