『眠りの森』東野圭吾

眠りの森 (講談社文庫)

眠りの森 (講談社文庫)

 神恭一郎じゃなくて加賀恭一郎シリーズです。バレエ団という、ある意味閉ざされた社会で起こった殺人事件のお話。第1の殺人から、どうも関係者の話しぶりがヘンで…加賀さん苦戦します。
 前に草刈民代さんを囲む会のときのことを書きましたが、そのとき、バレリーナって、食生活とか練習量とか、相当な覚悟が必要なんだなと思いました。そして、それを「プロだから当たり前」と言ってしまえるところがかっこいいんだけど。
 で、そういうダンサーの集まりであるということが、こんな事件を生み出してしまった、ということになります。その上加賀さんは…いや、これは書くまい。ところで加賀恭一郎は焼き鳥が好きらしいです。それと「うむ」「以上」のお父さんもいい味出してます。
 今回は一気読みではなく、寝る前、電車の中、歯医者さんの待ち時間…などにちょこちょこ読み進んでいきました。この読み方だと登場人物の台詞や行動をよく反芻でき、自分なりに推理できるのでいつもよりすんなり納得できました。それともいつもより易しかったのかな。とにかく、次の加賀恭一郎も読みたいです。