鏡文字

 どんな形の文字が鏡文字になりやすいか、小学校入学したての子に調査したデータがありまして、
それによりますと、多い順に、

  1. と・り・く
  2. う・つ・を・ち・さ

なんだそうです。ちょっと意外?「く」か「つ」がトップかと思ったけど…
 トイザらスの「ら」はランク外なのですね。
 反対に、鏡に書かれることがなかったのが、
え、お、か、こ、そ、ね、ひ、む、や、れ、わ
です。確かに、鏡に書く方が難しそうですね。
 全然鏡文字を書かなかった子は約68パーセント。中にはひらがな46文字中14文字も鏡文字を書いた子がいたそうです。じゃ、どうして鏡文字を書くのか。左利きの子は鏡文字を書く傾向があるらしいんだけど、それ以上のことは分かってないそうな。『事典日本の文字』(大修館)を見たのですが、データは70年代のもの。就学前学習のお盛んなこの時代に同じ調査をしたら、鏡文字を書く子どもの割合や、鏡になってしまう字はもっと減っているでしょうね。幼稚園で調査しないとダメかな。
 私も左利きなので(普段は右手で字を書いていますが)、左手でなら鏡漢字もそこそこ書けます。鏡文字に関する記憶はあまりないのですが、小学校で習うまで、ひらがなの「あ」を
と書いていました。「お」の点のないやつに/を引いていたのです。で、小学校に入って、「あ」を3画で書くと知ったとき「正しい書き方がわかった!」なんて思いませんでした。「いつの間に、そんな書き方に変わったんだ!?」とショックを受けました。自分を中心に地球が回るってやつですね。