『ラン』森絵都

ラン

ラン

 きれいな水色に惹かれて、珍しく単行本を買ってしまいました。もちろん森さんだったからだけど。
 「しかし、この字はなんだかなぁ…」と表紙の字を見ていたのですが、読み進むうちにやっと分かりました。
 ランというからには走るんだろうとは思っていましたが、これ以降はネタバレしないと感想書けないのでご注意。
 「溶ける」という世界がすごい。そして、だんだん溶けていくのがものすごくよく分かって、それが泣きたくなるほどつらいのが伝わってきて、菜々美おばさんが笑ったときには、もう涙が止まりませんでした。今思い出してもうるうるしてきてしまう…