『私という病』中村うさぎ

私という病

私という病

 なんだか合わない〜と思いつつも、また借りてしまいました、中村さん。
 今度は「私に欲情してもらいたい」からデリヘル嬢になられたそうです。というのは、ホストの恋愛営業(だったっけ?ちょっと忘れた。惚れさせて貢がせる、という手管のこと)にまんまと嵌り、ホスト君にのめり込み、貢いだのに、本気で相手をしてもらえなかったのが悔しくて(しかもそれがどうやら自分の賞味期限が切れているのも原因らしいと思って美容整形をして)、で、美しく若く見える今の私ならどうよ、私だって恋愛営業してやろうじゃないの、と風俗嬢を体験することになさったそうな。
 ホストの向こうを張って、「相手に惚れさせる女の職業」はデリヘルなのかなぁ。ホストには「する」前に「惚れる」があるけど、デリヘルは「する」から呼ぶんでしょう?次からは指名して、のめり込んでくれたとしても、それは「してみたらよかった」からであって、「惚れてしたくなる」とはちょっと違うんとちゃう???と、最初から納得行かない気持ちが。
 しかも、「イタい(「痛い」とは違う意味ね)」を連発なさるのですが、作家なら、そんな安易な言葉使いまくって論を進めないでほしいなぁ。ぴったり来てるときもあるのですが、「イタい」には、連続使用に耐えうるほどの厚みはないですよ。伝える力の弱い言葉で力説されてもなぁ…今ひとつあなたの気持ちが分からなくて、歯がゆいのです。
 ということで、結構がんばって読んだのですが、申し訳ないことに、リタイアしてしまいました。イタい読書だった?