『人は見た目が9割』竹内一郎

人は見た目が9割 (新潮新書)
 『嫌われ者松子…』に続き、またまたタイトルに惹かれて読んでしまった……まあ、書名って、装丁と並んで、本にとっての「見た目」のようなものですから。
 日本と欧米のノンバーバル・コミュニケーションの違いのあたり、なかなかおもしろい指摘でした。日本のノンバーバル・コミュニケーションについては、芳賀綏氏の『日本人の表現心理』(中公叢書)によっているのですが、これがなかなかおもしろい。ということは、『日本人の表現心理』を読むべし、ということですね。
 マンガについても語られていましたが、「タチキリ」の説明がちがうぞ。
 なお、本書に対する朝日新聞の書評によりますと、「見た目9割」説の根拠であるアメリカの心理学者の研究成果は、状況が限定されているらしいのです。が、そういうことに関しては触れられておりません……