激辛カレーパン

カレーが少なくても十分。

 昨日、とあるパン屋さんで「ハバネロ入り激辛カレーパン」を買いました。
 カレー好きです。だから『カレーライフ』も読んだし、昨日のお昼は「ぶっかけカレーうどん」だったし、今晩はカレーライスにしよう!と思っていたし(娘の猛反対−「お母さんのカレー、からいからやだ」−により断念。よって過去形に)。
 さてさて、激辛カレーパンですが、割ってみたところ、具が少ない!カレーはたっぷりは入っていないといやだなぁ〜と思いつつ、一口、二口…
「おかあさん、からい?」
「うん。かっらーーーい!」
とか、娘と笑い合って冗談で辛がっていたうちはよかったのです。
 だんだん舌がチクチクしてきて、半分食べ終わった頃、…よだれが出てきました。辛さで麻痺したのか、口がぴったり閉じられないのです。八分閉じの口で噛んでいるからツバがタラタラと…。うそ、何これ。
 昔、銀座のカレー屋さんで「カシミール」とかいう名前の、そのお店で一番からいカレーを食べました。真っ黒のルーにジャガイモがごろんと一つだけ入っているカレーでした。
「ひゃー!から〜い!」と思ったのですが、辛いだけではありません。辛くて、汗が出て、口に入れるのが怖い気もするのですが、後口がすっとして、複雑なスパイスの香りがして、ほの甘いフルーティーな感じもして、「やっぱりもう一口」とスプーンが進むのです。
 そのまた昔に、船場で食べた、インドの人が作るカレー屋さんのシャバシャバしたチキンカレーも辛い辛いカレーでした。でも、また食べに行きたくなる、辛さだけでないうまみがそのカレーにはありました。
 でもこのカレーパンは、暴力的な辛さ。うまみとか香りとか感じる前に、とにかく辛い!カレーを舌の上に乗せるのもイヤ!という気分になってきました。口の中が熱くなって、そのうちお腹の中まで熱い感じ。ハバネロの醸し出す辛みなのでしょうか。今度からはフツーのカレーパンにしますね。