堪忍箱

堪忍箱 (新潮文庫)
 久しぶりに宮部みゆきを借りてきました。京都に行く仕事があったので、車中用に文庫本を探してたら見つかったので…図書館では、なかなか宮部みゆきの本が手に入りません。人気なんですよね〜今回借りたのは時代物の短編集でした。
 京都の会議では、ぼこぼこに冷たいコメントや重箱つつきな指摘を受け、ヘロヘロに疲れました。早く組織から追い出そうと画策している人たちがいて…(T.T) 用意した資料に不備があるのは確かです。まだまだ未熟なんです。でも、指摘の仕方があるでしょうに…京都人って本当にコワイです。
 その組織、準ボスがこないだから高熱で二週間寝付き、事務局は顔色が悪いし、上司の母上様が倒れられ…なんだかちょっと傾いています。この暗さが『堪忍箱』中の「十六夜髑髏」に似ているのです。いいときにいい本が見つかったものだ。というか、こんなときにいつもは見つからない宮部みゆきが図書館で見つかるなんて、何かの予兆…?
 「お墓の下まで」や「謀りごと」は人情味のある、登場人物一人一人をかき分けた佳品です。「謀りごと」はちょっと落語みたい。
 自宅最寄り駅に着く前に読み終えたので、返却してかえろうと図書館に寄ったら、なんと!「ご予約の本がきてますよ」と差し出されたのは『日暮らし』の上下巻。仕事も一段落しつつあるし(会議でぼこぼこにされて一段落はヘンか)、今週は宮部ワールドにひきこもることにしましょう。