『オタク学入門〜東大「オタク文化論ゼミ」公認テキスト』岡田斗司夫

オタク学入門

オタク学入門

 岡田さんの肩書きが「世界を代表するオタキング」……時代を感じます。もともと、放送禁止用語を調べていたら、ウィキの「同項目参考文献など」の欄に、

2.^「放送問題用語リスト」は、通常、その存在そのものについても秘密とされるが、作家の岡田斗司夫が1996年5月に発表した著書『オタク学入門』により一般に知られることになった。

とありましたので、それを確かめるべく、本棚から引っ張り出してきて読み返したのです(持ってるとこが私なわけで…)。
 やっぱり面白いわー、これ。朝日beの人生相談で名回答してるだけあります。脚注部分のイラストや写真も圧巻! 世代別オタクの部屋解剖イラストが大好きです。そういうアニメやゲーム、特撮の好きな人が楽しむ部分以外に、オタクとは何か、文化的にどういう位置づけなのか、なんかも真面目に考察しているところがこの本の特徴です。
 で、土曜日に髪を切りに行ったときもこれを読んでいて、
「何を読んでいるんですか?え?オタクの本?うわーーー」と美容師さんに引かれたのですが、
「『カリオストロの城』のオープニングが、こんなに詳細に分析、解説されているんですよ。」って見せながら解説しますと、ものすごく感心して脚注の写真のぞき込んでいて、そのうち、
「実は僕、カリオストロめっちゃ好きですねん。クイズ出しましょうか。」
ということになって、2人で、

  • 「俺、寝る。」と言ったのは誰で、それはどこか。
  • 銭形が来たとき伯爵は何を食べていたか。
  • ルパンは、女の子がドロボーを信じてくれたら何ができると言ったか?2つ答えなさい。
  • 地下工房で見つけた偽札の原盤の貨幣単位を全てあげよ。

 など、カルトな問題を出し合ってしまいました。私たちは熱かったけど、美容院はすごく寒かったかも。
 あと、マガジン、サンデー、ジャンプ、チャンピオンの国盗り物語の話をしたら、職場の女の子に「その本貸して!」と言われました。明日持って行きます。
 それと、目次や扉のデザインがすごくしゃれています。粋だねえ。そうそう、肝心の放送禁止用語に関しては、ウィキの書き方がおかしいと……