『時生』東野圭吾
- 作者: 東野圭吾
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2005/08/12
- メディア: 文庫
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奇しくもまたもやタイムスリップ物でした。といっても東野さんですから、簡単にタイムスリップといってしまっていいものかどうか…パラレルワールド・ラブストーリーの系統です。
若い拓実がほんとうにどうしようもないやつで、序章とギャップがありすぎてびっくりでした。時生ってドラえもん?って感じ。序章があるし、拓実の人格差を考えると最後は読めてるのですが、それでもしみじみと読み終わりました。
それにしても(むちゃくちゃネタバレやからね)、昔の恋人を息子と命を賭けて救出し、そのときに自分の出生の秘密と生きることの大切さを知り、そして転職して人生が変わった、という告白を、息子の死に際に夫に聞かされる妻、いくら最後に自分との出会いがポロッと出てくるとはいえ、複雑ですよね。心中お察し申し上げます。東野さん、今回は女性の扱いが手荒かったです。加賀恭一郎のきめ細やかさを見習ってくださいね。
そして、時生役が櫻井翔クンでドラマ化されているのですね。うひゃー、こっちも見たい!
- 出版社/メーカー: NHKエンタープライズ
- 発売日: 2005/04/22
- メディア: DVD
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