親子で読んでます

「おかあさん、センって何?」
「セン?何のセン?」(算数か!?)
「あのね、『キャベツがついて1円50銭』やて。」
「あーあ、昔の日本のお金の単位やで。円より小さい単位。100銭で1円。だから1円50銭は1.5円ね。」
「1.5〜!?うひゃひゃひゃひゃ。」(こんなに受けるとはびっくり。)
「銭の下には厘もあったんやで。はがきが一枚1銭5厘やったと思う。」(これは本のタイトルで知ってるだけ。実体験では決してありません。)
「昔は『円』って大金やったんやで。100円で家が買えたり。」
「うっそーーー!」(うーん、買えたのかな?ちょっと自信ない…)
「でも、その人の話おもしろいよね。」
「うん。○子も友達とビフテキ焼いてみたいわ…」

 布団に入って「寝る前読書」を楽しんでいる○子との会話です。ただ今彼女が読んでいるのは池波正太郎のエッセイ「食べる」。といっても池波正太郎の本を読んでいるのではありません。珠玉の短編を子ども向けにセレクトした本がありまして、その中の『おいしい話』と言うのを読んでいるのです。

 編者は赤木かん子さん。シリーズ物で、テーマ別に何冊も出ています。子ども向け図書のコーナーにあったけど、大人も楽しめる短編が選ばれています。今借りてるのは『おいしい話』(私が読みたかった)、『結婚』『マザー』(この2冊は○子のセレクト)。
 私は『おいしい話』の中の清水義範の「ぶり大根」が読みたくて借りました。で、『結婚』と『マザー』を読んでしまった○子が今は『おいしい話』を。
 同じ本を読むので、感想を話したり、さっきみたいにコトバの説明から雑談になったり。「ぶり大根」のときは、落としぶたが話題になりました。このシリーズはなかなか楽しいです。