ありがとう

 今日の午前中は学童の総会でした。そのあと、お昼ご飯を食べながら新入所歓迎会。○子は午前中は家でお留守番。お昼ご飯と歓迎会は一緒に学童で過ごしました。
 歓迎会がお開きになった帰り道、二人で歩きながら……
「お留守番ご苦労さま。何してたん?」
「いろいろ。」
「(愛想ないなぁ…)いろいろって?ゲームとか?」
「してへん。」
「テレビとか?」
「見てへん。」
 いつもと違って素っ気ない返事。何かあったのかしらん…
 家について、私が郵便受けをごそごそしてる間に玄関の鍵を○子が開けました。
(おや珍しい。普段は私が開けるのを待ってるのに、マイ鍵がそんなに使いたいんかな。)
 しかも、
「はい、どうぞ。」と開けてくれるではないですか。
「ではお先に。」とおどけて一歩入ってびっくり!
 そこにはカラフルな横断幕が…

「うわーすごい!きれ〜い!」
「うふふ。お留守番の間、これ書いててん。」それでさっきは返事が素っ気なかったのか。
「ありがとう!」ぎゅっ!としてあげたいが不覚にも涙がこぼれそう。
「ちょっと待ててね。」先に部屋に入る○子。
戻ってきて、
「はい。」とくだんのプレゼントを。
「ありがとう〜。」
 やっと正体見ました。カラフルなフルーツをかたどった石けんでした。一生懸命書いてくれたカードもついています。
「いいにおいでしょ?」
「うん。うん。」
「使う?」
「うーん。もったいないなぁ、洗面所に飾っておこうか。」
「うん!」
 フルーツ石けんの香りに包まれて、洗面所でうっとりにっこり笑う二人でありました。

 母の日のプレゼントって、幼稚園や学童で作ってくれたことはあったけど、自分で計画してここまでしてくれるなんて思いも寄らないことでした。本当に大きくなったなあ…としみじみカードを見つめています。大事に取っとこう。