『パラレルワールド・ラブストーリー』東野圭吾

パラレルワールド・ラブストーリー (講談社文庫)

パラレルワールド・ラブストーリー (講談社文庫)

 東京の往復の新幹線とホテルで読みました。そのちょっと前に新聞に広告が載っていて、そこの

 アイデアが生まれたのは20代。
 小説にしたのは30代。
 そして今ではもう書けない
――東野圭吾

というキャッチにすごく惹かれていたのです。
 そしたら本屋さんで平積みになっていたので、ついつい買ってしまいました。
 俺の話と彼の話が交互に出てきます。で、(すぐ分かるからこれはネタバレではないことに)実は俺と彼は同一人物なんです。だけど、なんか置かれてる状況がずいぶん違うのです。親友の恋人が自分の恋人になってる……どちらかが夢なのか?というとそうでもないようで…
 ということで、この二つの世界は何なのだ???と、俺と彼と読者の必死の謎解きが始まります。
 おもしろい!新大阪につくまでに読み終わりたい!でももったいない!という気持ちで読みました。つらい三角関係やなぁ…

 東野さんの話は理系だから、なんか小難しく説明されると、まだ開発されていないものなのに、本当にあるような気がして、このお話の中の装置もある気にさせられてしまいます。これはガリレオも同じですが。