ドラえもんの映画

 『映画ドラえもん のび太と緑の巨人伝』を見に行ってきました。○子と○子のお友達の三人で。
 アニメは毎週見てるし、先週の「ちんからほい!」の魔女の話(『のび太の新魔界大冒険』ですね)のテレビ放映も見たけど、映画館でドラえもんを見るのは初めて。というか、まさか○子がドラえもんを観に行きたがるとは思いませんでした。軽い気持ちで「観にいく?」と聞いたら、「行く!」と嬉しそうに答えるんだもん。ちょっとびっくり、でも嬉しい。春休みのサービスができて。
 近所のシネコンへ。ここは四日くらい前からネットで座席予約ができます。しかも新しくてキレイ。その上!映画を見ると、3時間〜5時間も駐車場が無料になるし。もっと言うなら、平日の初回は、大人料金が1200円になります。
 で、映画ですが(ここからネタバレを伴うので、これから観ようかと思っている方はご注意)、まずは一言。今までさんざんテレビで予告やら外伝やらやっていますから、本編の「いい部分」は、もうすでに、かなり露出しています。特に先週のテレビかな?、キー坊の恋と子ども時代のリーレを見た方は、それで満足してもいいかもよ。
 さて、本編ですが、
 緑の星の女王リーレの乗りものってどう見てもメーヴェだよね、あれ。浮き上がり方とか操縦の仕方も似てるし。翼がない分かっこわるい、というかドラえもんの映画仕様になってるけど。もう一回り大きい乗り物も出てきたけど、あの翼の形はそれこそメーヴェじゃないと言う方が無理な感じ。そう思いだすと、この映画、ナウシカと似てる…「大戦後にできた世界」「その周りには戦争の残骸」「最終兵器は巨人…」。
 ストーリーは難しかったです。○子は「難しかったぁ?そーお?」と言っていたが、ありゃ分かってないことも分かってないんだと思う。○子の友達はストレートに「難しかった」と言ってました。
 途中で、これは明らかに何かの伏線だ、という言い伝えが語られたりするんだけど、そのヒントだけでは最後まですっきりと分からなくて、え?今どこにいたの?え?え?といううちに、戦いが終わり、今のは何だったのか…と考えるひまもなく、あっという間にキー坊と別れ、野比家に帰ってきてしまいました。
 今までのドラえもん映画(テレビでしか見てないけど)は、もう少しのほほんとしたテンポで、異星人との心和む交流も多かったと思うんだけど、今回は異空間に吹っ飛ばされたり、わーわーうるさい議会の場面が続いたり、緑の侵略場面が続いたり、なんか殺伐とした場面が多いです。泣かせる場面、キー坊との別れや親子の情などは、ムリムリで、ちょっとあざとい。でも、静ちゃんがリーレに声をかける場面はよかったです。リーレが淋しそうって気づくあたりからの流れがよくて、自然に涙出ちゃった。
 あと、監督さんの好みなのかなぁ…。ジャイアンがいい人すぎ。ジャイアンがいい役回りをするとそれだけでホロッと来そうになったりするのですが、今回は大したことない場面でいきなり土下座したり、やり過ぎですよ。
 で、ジャイアンが出てる分、ドラえもんはさっぱりです。道具がほとんど出せないドラえもんなんて、ただの青いタヌキですから。
 ○子のお友達は、昨日『魔法にかけられて』を見に行ったそうで、「そっちの方がおもしろかった」って。ということで、来週、うちも『魔法にかけられて』を観に行くことになりました。今度は平日の初回に行くからね!