『探偵ガリレオ』東野圭吾

探偵ガリレオ (文春文庫)

探偵ガリレオ (文春文庫)

 実は、連続ドラマの第一回放映があった次の日に文庫本を二冊とも買いました(つまり『予知夢』も買っています)。
 本屋さんで「そうだ『探偵ガリレオ』を買おう!」と東野圭吾のコーナーに行ったらば、女子大生らしき二人がもめています。
A「あんたが買いーや。」
B「いややぁ。あんたが買って貸してーや。」
A「なんでー。読みたいんやろー。自分で買ったらええやんか。」
B「ほんでも今日買ったら、いかにも福山雅治に惹かれて買ったみたいでかっこわるいやんか。」
ほほー、この子達もガリレオを探しているのだな、と思いまして、
pen「ガリレオ、どこ?」
と、いきなり話しかけましたら、
AB「ここー」と平積みになっているところを教えてくれました。どーりで棚にないはずだ。
pen「ありがと。では、お先に買いますね。」
と、買ってきました。別に福山雅治目当てじゃないもんね。東野圭吾目当てだもんね〜!

 ということで、しっかり原作を買ってしまったわけですが、実はまだ一回も、ちらっとも見ていません。ドラマの方の「探偵ガリレオ」。じゃ、なんで原作を買ったのかというと、新聞の「新連続ドラマの紹介」に惹かれたからであります。見ないのは、福山正治が嫌いなんじゃなくて、このごろテレビを見るのが面倒なだけ。ただ今、平日の平均視聴時間30分以下なんです。
 でも昨日、この本を読み終えたので、ドラマも見ましょうと録画しました。そのうち見ます。原作との比較はそのときに。
 でもなんで帯に柴咲コウがいるのですか?まさか、草薙が柴崎なんじゃないでしょうね?それじゃ、まるで第2の「Trick」ではありませんか。しかも、柴咲コウには「日本沈没」のイメージがあるからなぁ…
 ここから本の内容に入りますが、
 湯川と草薙の間に流れるゆったりした友情がいいのに〜!
 それにしても、物理学的に説明されると「なんでもあり」な気がしてしまいます。雷のデスマスクなど、さすが「工学部電気工学科」という感じです。それから工学部のあたりやら、懐かしく思い出されながら書かれたのでしょうか、湯川先生の研究室周りの描写が好きです。
 文庫で読んだのですが、解説はある役者さんが書かれていて、

…僕が、どうして、東野圭吾さんの『探偵ガリレオ』の解説に登場することになったのか−。…(中略)…
 それは、何を隠そう、東野さんは、僕をイメージして『探偵ガリレオ』の主人公である天才物理学者・湯川学を書いたといういきさつがあるからである。

 なんだそうです。
 ドラマ化があと10年早かったら(『探偵ガリレオ』第一話「燃える」の初出が1996年です)、この俳優さんがガリレオ役だったかもしれません。