『サウスバウンド』奥田英朗

サウス・バウンド

サウス・バウンド

 久しぶりに電車通勤の日があって、本当に、やっと本を読む時間ができました。ずんずん言葉が体に沁みてきて、違う世界の中にどっぷり浸れて、やっぱり本はいい、としみじみ思いました。
 次郎目線のこのお話をトヨエツと天海さんで映画にするとどうなるんだろう…夫婦中心なのかしらん。だいたい、次郎はだれがするんだろう…など思いつつ、すっかり父一郎はトヨエツのイメージで読んでしまいました。なかなかはまり役かもよ。大きくて、制服にはことごとく反抗して、理屈っぽくて、でもハンサムで憎めない役。天海さんもお茶の水ジャンヌ・ダルク、いけそう。
 黒木君の将来が気になります。どんな子になるんだろうか。そう思うと、向井や淳や、みんなのこれからが知りたくなるなぁ。この文が好き。

 温かい気持ちになった。別れは、淋しいことではない。出会えた結果のゴールだ。

本当にそうですよね。ゴールなんだよね。
 あと、西表島に行ってみたい。