『蝉時雨のやむ頃 海街diary1』吉田秋生

海街diary 1 蝉時雨のやむ頃

海街diary 1 蝉時雨のやむ頃

 先週買って、すぐにも読みたくて読みたくてたまらなかったのですが、仕事が済んでからと我慢していたのでした。『YASAHA』は挫折してしまったので、新境地、と言われるこの作品を読むのがすごく楽しみだったのです。
 で、期待に違わずよかったです。
 三姉妹の話なのですが(後で四姉妹)、うちもそうなので、一番上、真ん中、末っ子の性格付けや表情がほんとうまくできてるなぁ、と感心することしきり。特に一番上のお姉ちゃんの「始終ピリピリ、外面・社会性よし」というのに爆笑!(場面的には笑うとこちゃいますけど…)
 それと、(ネタバレします)藤井朋章が出てきます!高校生で、『Lover's Kiss』の時より若そうだから、高校1年生?そういえば、次女の佳乃ちゃんは理佳子に似てるし、表情やキスの仕方から見て、どうもこの朋章は同一人物っぽいです。こんな遊び心がいいなぁ。朋章の元カノなんだねー、佳乃ちゃんは(理佳子目線)。
 画は、線が柔らかくなった気がします。お話に合わせて描き分けるのでしょうか。文体のように。人物の顔の描写なんぞは、とがっていたあごが丸く短くなり、可愛らしくなった感じ。それから、風景描写を見ていると、鎌倉に行ってみたくなりました。