『プリズンホテル』浅田次郎

プリズンホテル

プリズンホテル

 図書館で借りてきました。こっちは面白かったー。読み進みやすかったし。
 『憑神』は、憑くから始まって、誂える、悖る、貶める、覗かせる、鞭打つ、抗う、捏ねる、掌る、怯む…と、ルビつき訓読み動詞が意識して使われているようで、読み進み疲れました。知らぬうちにサ変漢語とある、なる、する、いるの世界に慣れてしまったのね…彦四郎目線で描写してるときは文語調だし。
 それに木戸さんがいいなぁ、いろいろありそうで。宿泊客のその後も気になるし、続編が続々でているのもうなずけます。引き続き読んでみなくては。
 読み進めやすいとか書いてしまったけど、風景描写はすごくキレイですよ。花沢支配人が支配人室から窓の外を眺めるあたり、ほーっとしてしまいました。