どうする、たまごっち

 もうすぐ娘の誕生日です。プレゼント何がいい?と聞くと…
たまごっち! それか ディーエス!」
ああ、ついに来たか、ゲームねだり…
 たまごっち、はやっているのですね。なつかしい…
 クラスによっては、八割方の子どもが持っているのだそうです。学校には持って行けませんが、放課後はみんな首から提げて遊んでいるそうな。
 でもなぁ…あまり買い与えたくないのです。おもちゃに振りまわされて遊んで欲しくない。自分で考え、工夫して遊んで欲しいのです。テレビゲームもたまごっちも、プレゼントにしたくないんだけどなぁ。
 なんでも、たまごっちは、学校に持って行けないから、子どもが学校に行ってる間は親が「お世話」しないといけないと言うではないですか。お世話しないとたまごっちの方から呼ぶそうではないですか。子どもの代役で、おもちゃと遊ぶなんて、絶対いやだ。しかも呼びつけられてまで。私の時間をおもちゃにまで奪われたくないんです。
 別に、やみくもにゲームを嫌っているわけではないのです。OL時代、誕生日プレゼントにスーパーファミコンを恋人からもらった私です。その前は、「ふっかつの呪文(セーブのためのパスワード)」を写し間違えて、何度泣いたことか(=ドラクエ2ですね)。ぷよぷよも好きだったし、今でも、ズーキーパーなんて、普通の人から見たらあきれるくらい長時間やってるし。
 これらの長い経験に裏付けられて、「小さいときからゲームをするのにどうしても賛成できない」派になったのです。
 ゲームって、やっているときはコーフンするけれど、終わってしまうと何も残っていないように感じるし、ゲーム中に単調な音楽を繰り返し聞いていると、なにかイライラするというか落ち着いた気持ちがなくなっていくんです。長時間していると、電源を切った後、現実世界に戻るのに時間がかかる、そんな気持ちになったこともあります。それに、「あと一回、もう少し」と思って大人でもなかなかゲームを終わらせることができません。
 早いうちから「ゲームに夢中な子」になってしまうと、落ち着いてじっくり取り組む気持ち、押してもダメなら引いてみなという思考の柔軟性、これらを持った人間に育ちにくいような気がするのです。
 ゲームの種類による、と言われるかもしれません。太鼓を叩いたり、テニスラケットを振ったりするゲームならいいと。でも、それなら本物のテニスをすればいい。テニスでなくても、子どもなら、本物のボールを使って遊んだ方がいいのです。
 まずは、リアルな体験を積むべきなんです。お絵かきソフトで水彩調やパステル調の絵を描くよりも、手や机を汚しながら、本物の筆と絵の具で絵を描いた方がいいんです。リアルの体験を積んだ方が、バーチャルをもっと楽しむことができる。
 でもこういうことを、小学一年生も納得できるように説明するのはすごく難しい…
 バーチャルペットよりリアルなペットを…と思っても、チワワなんか飼えないもんなぁ…どーする、私?