『毎日かあさん2 お入学編』西原理恵子

『毎日かあさん2 お入学編』西原理恵子
 同じキャラクターを書き続けておられるせいでしょうか。登場人物がみんなそれなりに整って、きれいな絵柄になってきたような気がします。
しかし、こんな鼻水ズルズルのきたない絵がどうしてうけるのか、というか、なぜ、私はサイバラ物を結構読んでしまうのか……多分、視点に共感できるからということになるんだろう(だからってうちの朝ご飯はおにぎりとチョコシリアルではない)。特に、この『毎日かあさん』は、「かあさん」の視点で書いているから、毎日、同じ年頃の子どもの「かあさん」をやりながら働いている私なんかが感情移入しやすいわけであります。
 でも立場が全然違うのに『ぼくんち』を読んで泣いて泣いて、それ以来何かとサイバラ物を読んでいるのでありますから、やはり西原さんの観察眼や感受性が好きなんだと思う。絵、絵はどうなんだろう…多分、美的センスが大いに欠落している私なので、マンガの絵に対して許容範囲が広いんではないかと…
 念のため言っておきますが、『お入学編』たって、受験勉強話は出てこないのであります。