今日は硬派

『被差別部落のわが半生』山下力
『被差別部落のわが半生』山下力
 ことばを規制するものがある、ということを知る以前に、「……は言うたらあかん」を教えられる私たち。その正体を知りたいと思って読みました。この本によると、著者は一時「糾弾屋」と呼ばれていて、それを誇りにも思っておられたそうです。糾弾されるってよく知らないけどこわいことらしい…と闇雲に怯えるだけでは何も解決されないんだ、糾弾する側の人はこんな風に考えていたんだ(過去形なのは、現在はそれを突き抜けた立場を取っておられるから)ということがよくわかりました。
 
『被差別部落の青春』角岡伸彦
『被差別部落の青春』角岡伸彦
 上の本でも紹介されていました。小・中学生の頃、授業で読んだ「にんげん」とか「はぐるま」とかいう本に載っていた話は一昔前のことで、今はこんな感覚なんだということが分かりました。