健康第一

胃カメラ初体験
 日帰り人間ドックに行ってきました。大阪のさる総合病院に。
 身長と体重を量って、視力検査、聴力検査、胸部エックス線撮影、腹部エコー、心電図、肺活量測定、マンモグラフィー、婦人科検診、問診…そして、一大イベントの胃カメラ
 抜歯談義でも書きましたが、私は痛いのと注射がまったくダメ。
 今日も早速、血液検査で貧血になり、ベッドで横になる騒ぎ。
 胃カメラの前に問診があります。
「今までに麻酔で気分が悪くなったことは?」
「あります。親不知を抜くときに失神しました。」
「大丈夫ですか。今日も同じ麻酔を使いますよ」
「いえ、麻酔で気分が悪くなったと言うより、注射がダメなんです。歯茎に針が刺さってる…と思っているうちに気が遠くなって…」
「今日は肩に注射しますよ。胃の活動を抑えるための筋肉注射。」
「えっ!それって痛いんですよね…」
 『おたんこナース*1に筋肉注射が「この世で一番痛い注射」って書いてあったような…*2、と思い出しただけで、もうクラクラしてきます。なんでこんなに健康なはずなのに、一日に何度も針を刺されるんだ…と泣きそうになっていたら、
「今聞いてきたら、注射はやめといていいそうです。なんとかなりますって。ハハ…」
と看護士さん。あーよかった…でも、なんとかなるって…なんだろ。
「あのー、その注射しないともっと痛くなるんですか?」
「大丈夫、大丈夫」看護婦さんは笑います。とにかく、何科のどんな治療も怖くてしょうがないので、いつ、どんな病院に行っても、そのビビリぶりで看護士さんの物笑いの種になってしまうのでした…
 さて、肩注射は免除され、喉の麻酔だけして、いよいよ胃カメラです。
 口を開けて何かが入った!と思ったら、もうえづいて涙は出るし、ヨダレはでるし、思わず胃カメラを入れてくれてるお医者さんの腕をつかんでしまって、
「先生をさわっちゃダメっ!」
とあわてた看護士さんに押さえつけられて…
 怖いから目をつぶってたら、
「目をつぶっちゃダメ。遠くの方を見るか、これを見ててください」って、胃カメラが映し出す私の内臓の映るCRTを指さすんです。そんなもの見られるかー、と遠くに目をやろうとすると、目の前でぐいっぐいっと黒い筒を口の中にねじ込んでいくお医者さんが視界にはいります。うわーっこれが体の中に入っていくんかー。「エイリアン2」を彷彿とさせる黒いうねうねした物体。それが短くなるにつれて私のお腹が重くなってきます。
 お医者さんはノリノリです。
「はいっ、胃に来ましたよ。う。なかなかいい色だ。きれいですよ〜」
「はーい、ちょっとズンとするかもしれないけど、がまんしてね〜」
「そろそろ十二指腸です。大丈夫、何もできていませんよ」
各部ごとに説明してくれます。説明は後でイイから早く抜いてくれ〜!
 初めは我慢しようと思ったのですが、後半は「ハアハア」とうめきながら横たわっていました。その方が体の力が抜けてラクでした。
 これから胃カメラする方にアドバイスですが、「やだやだ〜!」と歯を食いしばろうとするより、「はいはい、どうぞ」という感じで、口をぽかーんと開けて、ハアハアしている方がいいですよ。

 で、お昼ごはんを食べた後、お医者さんが午前の検査の結果を見ながらいろいろ教えてくれます。ありがたいことに大した病気も見つからず、
「今の調子でね。あ、ちょっとビールは控えましょうか」
程度で終わりました。
 やれやれ。何事も、まずは健康第一ですからね。
 次のステップに向けて、まずは第一関門突破ですわ!

*1:佐々木倫子のマンガ

*2:後で調べましたら、静脈注射より筋肉注射が痛いってことでした。この世で一番痛い注射の詳細は、同書の第一話でどうぞ。