おでかけ

海水浴の絵日記。

 昨日まで、和歌山のおばあちゃんに会いに行っていました。
 和歌山は、私の根っこの根っこがあるところです。母の両親は、紀州の殿様に仕えていたひいおじいさんの次男坊と南の方にある村の庄屋の娘。父は紀伊の農家の次男坊の息子。私もそこで生まれました。実際に住んだのは、小学二年生の時、ほんの三、四ヶ月なのですが、町の大きな小学校に大衝撃を受けた(小一の時は、四国の小さな村の小学校にいました)ので、忘れられない時期なのであります。
 おばあちゃんは一人でお城の近くに住んでいます。今年で92歳になります。私の娘にとってひいおばあちゃんであります。私も十年ぶりに会いました。すっかりくしゃっと小さくなってしまって、娘の顔を見ては「いくつよ?」「かいらし(かわいらしい)なぁ」「お名前は?」を繰り返しています。さすがに私のことは覚えていてくれたけど。
 私の母、娘にとっておばあちゃんも一緒に行きましたので、その夜は四代そろって、親せきも合流して大騒ぎ。娘はいとこたちとひいおばあちゃんと楽しそうに話しています。何度「お名前は?」「いとこ同士かい?」と聞かれてもちっとも嫌がらずきちんきちんと返事をしています。ひざに乗ったりもたれかかったり、みんなひいおばあちゃんとスキンシップを取りたがるので、ひいおばあちゃんはもう大ニコニコです。
 温泉に入って、親せき宴会をして、ひいおばあちゃんと「元気でね」と握手をしてバイバイしました。おばあちゃんよりもっと年を取っていて、もっと髪が白くて、何度も同じ事を言うひいおばあちゃんのこと、娘は何と思ったかしら。
 次の日は和歌山の海へ。いとこたちと海水浴。親子ともますますこげぱんみたいになって帰ってきましたとさ。