『ぼんくら』

ぼんくら

ぼんくら

 職場で同僚と…
 私「宮部みゆきのあの小説探してるねん」
 同僚「何?」
 私「えーっと、んーっと…ど忘れした!ひらがな四文字で、人を悪く言う言葉なんやけどなぁ…」
 「どあほう」
 「どんけつ
 「ぬけさく」
 「すかたん」
 「ずるっこ」
 「…全部違うなぁ。」
 ついにOPACで検索。
 「そうや、ぼんくらや、ぼんくら!」
 「…全然ちゃうやんか」
 ぼんくらって私の使用語彙になかったんだと改めて気づかせてくれた本でした。関東の人の使用語彙なのかな?
 ちなみに上の会話中の「すかたん」は関西弁だと思います。ちょっとお間抜けだったり、カスみたいでせいのない感じの人に言うねんけど…「こんだけ探して見つからへんなんて、どこにサイフ忘れてきたん、このすかたん!」という感じで。
 話が横道にそれましたが、この『ぼんくら』、『日暮らし』を読む前に読んで置かなくては、と急ぎ別の図書館で借りたのです。
 長編ミステリーで、どんどん深まる謎に引き込まれていきます。もちろん宮部さんらしく、人情味もたっぷり。私は弓之助とおでこが好き。『日暮らし』でも活躍してくれるようで、楽しみです。それから平四郎の美人の奥方様もなかなか好みです。それとこんにゃくの田楽ね♪
 ところで、「ぼんくら」と同じく関東弁では、と思われる表現が本文にもあります。

「お徳、うるさい」平四郎はお徳の頭をおっぺした。

 「おっぺする」って「しっぺ」と同じかなぁ…