自殺されちゃった僕 吉永嘉明

自殺されちゃった僕
 親友(ねこぢる)と仕事仲間(青山正明)と、そして奥さん(巽早紀)に自殺されてしまった著者が、
「『死ぬ』なんて言わないで、生きようよ」というメッセージを込めて書いた本。
 愛する奥様に自殺されて混乱されているのでしょう、同じ内容の繰り返し、キョーレツな被害者意識、さりげない弱者への悪口…。まだまだすっきり冷静にかけない様子が伝わってきます。まあ元々編集者だそうで、執筆者とは違うわけですから、この文章でもしょうがないのかもしれないけど。
 それと、自殺された方々をよく知っているとか、ファンだったという方には共感できるのかもしれません。そうでない人には、同書に描かれているように、こんな風に反応されても仕方ない本だといえます。

 本書の原稿のダイジェスト版をある出版社の女性編集者に見せたことがある。
 彼女は「私は早紀さんを知りません。そういう他人の立場から言うと、この原稿に書かれている早紀さんを好きにはなれないですね。…(中略)…はっきり言って同情できません」