分厚い文庫本

 分厚さと色に惹かれて買いました。帯にも書かれています「ボリューム満点、超特大カレー小説。」
 カレー屋を開店するためにいとこ達に声をかけ、そのために、カレーを作りながら世界を旅してしまうことになった男の子の話です。
 最初はぐんぐん読み進みました。カレーが好きなので、カレーを作る場面の描写がたまりません。特に、「おでんカレー」を作るところ。実際に作ってみたくなります。バーモントカレーの競作もいい。マジックタッチが特に秀逸。
 ただ、インドに行ってしまった後は失速します。カレーの聖地の後では、どこに行っても何を作ってもちょっと…
 カレーとお料理が好きな人は前半楽しめるでしょう。