やっと、春になってきた…

 朝、顔を洗っていて、「あー、水が冷たくなくなってきたなぁ」と思った瞬間、「むすびし水」という言葉が頭の中に。
「なんやっけ、ああ、そうそう『袖ひちて』やわ、『袖ひちて むすびし水の……』何やったっけ?えーと……」ととっさに思ったもののすっかり忘れておりまして、再び思い出したのは職場に向かって歩いてるとき。「えーと、えーと…『袖ひちて むすびし水を 見てしより…』違う違う」などイライラ歩いておりまして、職場に着くなり『国歌大観』を開きます。索引からつらつら調べるに……おお、ありました!これだったのか…と思ったら、
「何してるの?」とボスがこっちに。
「あ、あの『袖ひちて むすびし水の』続きを知りたくて…」
「ああ、『袖ひちて むすびし水の こほれるを 春立つ今日の 風やとくらん』ね。」
「ああ!まさにそれ!それですそれ!ボス、すごーい!」
にっこりとボスは行ってしまいました。さすが、そんなにすらすら詠まれたら立つ瀬なくなるわ…いつかはあんなになれるのかしらん。ああ……
とりあえず、今日はこの和歌を覚えて寝ることにします。でも、この和歌をそらんじられるって、もしかして日本人の常識なのでしょうか?がんばらねば。