『男の肖像』塩野七生

男の肖像 (文春文庫)

男の肖像 (文春文庫)

 またまた「ことわざ辞典」。こんな用例がありました。

広々とした場所で茶を味わうとか、黄金趣味の茶室が好きだったら、茶頭ふぜいの言は馬耳東風と聴き流して、堂々と振舞ったらよかったのである。〔塩野七生『男の肖像』〕
(『新明解故事ことわざ辞典』三省堂 「馬耳東風」の項)

 おお、この本にも利休と秀吉が登場するのか、と早速借りてきました。

 14人の歴史上の人物(男の人のみ)を、塩野さん流に評した本です。
 地中海の男性が多いのですが、日本人もいます。四人。利休、信長、そして西郷さんとなんと北条時宗です。北条時宗って、他の三人に比べたら地味やなぁと思ったけど、国際的に通用する歴史ドラマ(大河ドラマみたいなの)を作るなら、大河御三家(信長、秀吉、家康)よりも、時宗がいい!のだそうです。理由は読んで下さいませ。
 利休の章では秀吉がけちょんけちょんに言われてました。「江」の視聴率低いみたいやけど、岸谷さんと石坂さんがどんな風にこじれていくのか早く見たいです。、御姫さんたちの騒動よりも。