『秀吉と利休』野上弥生子
- 作者: 野上弥生子
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1969/09
- メディア: 文庫
- 購入: 1人 クリック: 3回
- この商品を含むブログ (6件) を見る
と言う具合の文のオンパレードで、読みながら自分流に読み下したり翻訳したり、とにかく読み解くのに時間がかかりました。一つの文にぎゅうっといろいろなことが書き込まれていて、一場面を描写する情報量の密なこと(↑上の文は只単にダラダラ長いだけ。それなりに組み込んだつもりやけど。)。
密に情景も気持も書き込まれているので、文は難解ですが、利休と秀吉の心の内はよく分かります。2人だけでなくて、他の登場人物の気持ちもよく分かって、濃厚な本でした。
なるほど、切腹の原因はそうだったのか、と思ったら、それは何とこの本ではの話(つまり野上さんの創作)なのだそうです。
「さて、大河はこれを越えることができますやら、ほんに楽しみなことでございます。」←石坂利休調で。
はまぞう見たら、『利休と秀吉』というのもあるそうな。今度図書館で探しましょう。
- 作者: 邦光史郎
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 1996/07
- メディア: 文庫
- この商品を含むブログ (1件) を見る