『「ニッポン社会」入門 英国人記者の抱腹レポート』コリン・ジョイス著・谷岡健彦訳

「ニッポン社会」入門 英国人記者の抱腹レポート (生活人新書)

「ニッポン社会」入門 英国人記者の抱腹レポート (生活人新書)

 『日本人の知らない日本語』がたいそう売れていますが、これはこれの新書バージョンとでも言いましょうか、神戸で日本語を勉強して、新聞記者をしていたが日本について、あれこれ語っています。新書を読みながらニヤニヤしたり、吹き出したりしてしまい、かなり恥ずかしい電車読書でした。
 オビにはこんなことが書いてあります。中味の想像がつくでしょう?

  • 歌舞伎は歌舞伎町ではやっていない。
  • 「納豆は平気ですか」と30回は聞かれる。
  • 血液型と靴のサイズは調べておけ。
  • 日本のパブは「パブ」ではない。
  • 作家とサッカーの違いは大きい。
  • 電車が遅れてると思う前に君の時計を疑え。
  • 電話を切るとき、思わずお辞儀をしてしまう。
  • ゴミの分別に、異常に執着してしまう。
  • 英国の友人に納豆や梅干しを食べさせたくなる。

 それから、ここには出てないけど、日本語について語っている章が面白かったです。でもこの方は訳書だから、はたして本人がどのくらい話せて書けるのかは知らないけど、1音節語やオノマトペに鋭く反応するあたりはなかなかの人だ……と思わせてくれます。