歯医者さん

 奥歯がずきずきするので歯医者に行ってきました。妹の行きつけを教えてもらって。
で、
「これは奥まで虫歯になってるし、かみ合わせには影響ないから」と、
初めて行った歯医者で、
初めて会った先生に、
いきなり親知らずを抜かれてしまいました。

大学のときに親知らずを抜いて、
そのときの麻酔注射で失神したから(目覚めたら酸素マスクかけられてた)、
抜歯は泣くほど嫌いなのに。

でも、あんまり痛くなかった。
「痛かったら手を挙げてくださいね。」と言われて20秒経たないうちに抜けていました。
やれやれ。

しかし、麻酔が切れてきたのか、だんだん歯茎やほっぺたがずきずきしてきました。
晩ご飯を作りたくない気分。
今朝入ってた宅配ピザでも頼もうか、いやそれじゃあ私が食べられないし…

 それにしてもおもしろい歯医者さんでした。
 ビルのワンフロアにあるのですが、以前は隠れ家風料亭だったの?的な曲がりくねった通路があって、そのアールの部分に診療台や応接室やレントゲン室がしつらえてあるのです。しかも、パーティションで囲われて。
 そのパーティションがただ者ではないのです。無垢の木の…垣根(?)、建築辞典でもないとちゃんとした呼び名は分かりませんが、まさに垣根としかいいようのないもの。垣根といっても下40センチくらいはあいているのですが、丸柱にずーっと板を打ったような垣根で区切られたパーティションがくねくねとした通路に沿って5、6カ所はありました(私が入った診療台よりまだ奥に通路が続いていたので正確な数は分かりません)。
 そしてその垣根パーティションの下りには玉石が敷き詰めてあるのです。通路は絨毯なのに、パーティションの周りには玉石と大きめの飛び石に見立てたようなのがポコポコと置いてあるのです。なんていうかな、旅館で見るような。その旅館的料亭的通路を先生は垣根パーティションから垣根パーティションへと歩き回って治療しておられるのです。
 歯を抜かれて痛くて恐ろしいのですが、ガーゼを噛みしめて止血している間、キョロキョロ見回してしまいました。本気で写真撮りたかったです。