『エイジハラスメント』内館牧子

エイジハラスメント

エイジハラスメント

 図書館できれいそうな本を選びました。表紙にも惹かれました。内館牧子は初めて。
 タイトルそのまんまの話です。日本ほど女性が年齢で判定される国はないそうです。登場人物が考え、動いていると言うよりも、彼女・彼らを通して、内舘さんが日頃から思ってることが蕩々と論ぜられてる感じです。動いてるときはいいんだけど、しゃべり出すと説教くさいよ。
 セリフのあと、視点が変わっていることが多くて、これは誰が言ったんだ、誰が考えてるんだ、と何度かオロオロしました。この、コロコロと話者や目線が変わるのは、ドラマ的な感じがします。誰かがものを言ったあと、アップになる人が変わるというか、カメラが切り替わる感じです。脚本的なのかな。