『風が強く吹いている』三浦しをん

風が強く吹いている (新潮文庫)

風が強く吹いている (新潮文庫)

 この間映画化された駅伝の話です。駅伝って10人で走ると言うことも知らなかった私。でもぐんぐんと読んでしまいました。最後にそれぞれの選手が走ってるところ、襷をつなぐそれぞれのシーンになるとどうしても涙が出てきてしまいます。みんながんばって練習してたからね。「王子」と同じタイプの私としては、やはりみんなが練習を始めるあたりがよかったです。もっと走れる人は後半が好きかも。
 それと、箱根駅伝本番、コースの様子、走ってて目に入るものもみっちり書き込まれています。ここは箱根駅伝好きにはたまらんやろうなぁ。陸上大好きの義弟くんに是非読んでもらいたいモノです。こういうタイプの小説にしては珍しく、空やまわりの景色の描写が細やかだなと思いました。自然が好きなのかな。しかし、ネタバレかもしれませんが、スポーツものは怪我なしには書けないのか?