『深夜食堂』1〜4 安倍夜郎

深夜食堂 (1) (ビッグコミックススペシャル)

深夜食堂 (1) (ビッグコミックススペシャル)

 確か、朝日の書評にも載ったような気がするのですが、午前0時に開店して、朝の7時まで営業している食堂を舞台にした物語です。
 マスターが一人でやってる食堂で、ちょっとはメニューがあるのだけど、あとはその日ある食材で、お客さんの注文に応じて何でも作ります、という食堂です。赤いウインナーのタコさんとか、固ゆで卵7つとか、山盛りのオニオンリングとか。
 で、そんな「こだわり・マイ・メニュー」をアテに呑んでるお客さんにまつわる、それぞれの「いっぱいのかけそば」のような話が、一話完結で続きます。故郷、幼なじみ、青春がキーワードですね。昨今はやりの「昭和」も入れたかったらどうぞ。
 なんかものすごく評判がいいらしいんだけど、いまいちでした。
 毎回出てくる「こだわり・マイ・メニュー」、ちくわにキュウリ入れたの、ソースでびしょびしょの串カツの一晩おいたやつ、ウナギのたれどんぶり、おにぎり、三色ふりかけ、鍋焼きうどん、魚肉ソーセージなどなど…が好きで、「おおっ!ど真ん中来たよ!」と思える人にはたまらない漫画なんでしょう。が、私には残念ながら響いてこなかったのです…なんか東京の人が「B級グルメ」だともてはやす系のものが多い気がします。
 じゃあなんだったらいいの?たこ焼きかよ?というとそうじゃないけど。メニューにはないのに、注文してまで食べたいアテがないのかもしれない。
 だいたい、飲みに行ってまで、なにが嬉しゅうて自分で献立考えなきゃいけないのさ。