『ひとり日和』青山七恵

ひとり日和

ひとり日和

 第136回芥川賞受賞作品です。受賞インタビューに、通勤のホームから向かいの家の中が見えるなーと毎朝見ているうちにこの題材を思いついた、とあったような気がします。老人とほとんどフリーターの女子大生の同居生活のお話。
 この主たる登場人物の二人のことがなかなか好きになれなくて、その二人の距離もよく読み取れなくて、ちょっと読み進めるのに苦労しました。いい味が出だしたところでぷつっと切れる感じ。そこがまたいい読後感。