母さんが夜なべをして〜

 浴衣の腰上げをしました。たった今完成しました!所要時間約2時間です。やれやれ…

 地域の夏祭りに「浴衣を着ていく〜!」と○子がいうものですから、身長に合わせて浴衣を買ったのです。
 ところが長い!
 お端折りすればいいか、と思ってたのですが、
「あかんあかん、子どもの浴衣がお端折りなんて、おかしいわ。」という母の一言で、丈を詰めることに。

 近所の物知りおばあちゃんに聞こうと思ったのですが、夜遅くお電話するのも気が引けて、職場の大先輩に聞いたらば、
「簡単簡単、ちょいっとつまんで、くちゅくちゅくちゅっと縫ったらできるで。」
と、あっさりと擬音語多用の大阪のおばちゃん的指導をしてくれて、
「なんや、簡単やん。私でもできそうや。」と思ったのが甘かった。

 晩ご飯が終わって、
「さて、くちゅくちゅっと丈を上げましょか〜」と浴衣を広げたものの……
浴衣って、思いの外大きいんです。
 ちょいっとつまむってどこつまむの〜?くちゅくちゅっと、どこを縫うの〜?

 ということでネットで調べまして、
ここここの助けを借り、最終的には母に教えを請うて、やっと完成しました。ネット調べから全部ひっくるめて、所要時間2時間です。

 だいたい、家庭科は大の苦手。○子の幼稚園入園のとき、通園バックとスモック5枚作って顔にいっぱい湿疹が出たくらいですから。和裁なんて初めて。よく頑張ったもんです。って、波縫いしただけやけど。

 丈を決めるまで、何度も○子に来てもらいました。まち針で止め直しては何度も何度も。そのたびに○子は嬉しそうに着てくれました。メジャーで測ってまち針を打ってる横で、
「おかあさん、こんなこともできるんや。すごいなあ。」
「○子も大きくなったらできるかなぁ。」
と感心してくれます。
できないから何度もまち針打ち直してるんだけど、大いなる誤解なんだけど、それでもそんな風にあこがれの眼差しでみてくれると、母もやりがいがありました。
 完成前に寝た○子に明日着てもらいましょう。ちょうどいい丈になっていますように。