『正直な娘』唯野未歩子

正直な娘

正直な娘

 図書館で借りました。この図書館ではなるべくきれいそうな本、というのが選択基準なので、読んだことない作家さんに当たったりしてそれはそれで楽しいです。
 女子高生が、お互いの顔色を伺いながら暮らしている「グループ化時代」から、それぞれの道に進む年齢になるまでのお話。
 小学校から高校まである学校で、「内部(小学校、中学校からそこにいる)」の女子たちがつるんでグループを作り、独特の気の回しあいをしています。お互いの本当の姿を知らずに取り繕っている様子や、会話をとちったときのオタオタぶり、このあたりは大島弓子さんにマンガにしてもらいたいです。文章の雰囲気が大島さんの絵(グーグーのではなくて、『毎日が夏休み』あたりの)によく合いそうで。
 着るもの、持ち物、飲み物などなどに関して色に関する描写が多かった気がする。けど、なぜかモノクロに感じてしまう寂しさが漂っています。