『明日の記憶』荻原浩
- 作者: 荻原浩
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2004/10/20
- メディア: 単行本
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この頃、出かける前に、
「エアコンよし、コンロよし、ガスよし、戸締まりよし!!」
って指さし確認しています。その方が安心で。
今はまだ、指さし確認して、玄関の鍵をかけて、なおもそのあと「待てよ。本当に『よし』だったの?」と思うことはないけど。指さし確認してるってこと自体、いいお年ごろなのかしら。少し前までは、そんなことしなくても心配したことなかったのに。
それから、冷蔵庫を開けて、
「えーっと何を出すんだっけ!?」と分からなくなって、扉を閉めてから、
「ああ!マヨネーズだった!」と思い出すときもあるし。
そんなときに読んだので、しかも主人公は50歳の誕生日を迎えたばかりで、そんなに若くしてこんなことになるんだ……と思うと、身につまされて、主人公の病状が一部自分にも当てはまる気がしてこわかったです(とはいうものの、私はもっと若いですよ)。『家庭の医学』を読んでると病気になった気がする、というのと同じ。
一週間ほどかかって読んだのですが、ぼーっとしてる時間も多かったような気がします(だから昨日のJUMPタイムは久々に元気出て楽しかった〜!)。
最初、誤植を見つけて、「初版でもないのに珍しい…」とびっくりしたけど、これも作戦なのでした。あと、徐々に人の名前を忘れていくということを知らしめる場面、主人公と一緒になって愕然とします。
読み終わったのは仕事帰りのバスの中。本をパタンと閉じて、「あー今頃、○子が待ってるだろうな〜」と考えたら、つーっと涙が出てきちゃった。家族のことが思い出せるって幸せです。
- 出版社/メーカー: 東映
- 発売日: 2006/10/21
- メディア: DVD
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