『「戦争漫画」傑作選』『「戦争漫画」傑作選2』手塚治虫

 戦争漫画つながりで買ってきました。

 七つの短編が収められています。ナチスがらみのお話が1つ(「処刑は3時に終わった」)、あとは太平洋戦争の関連です。「大将軍 森へ行く」がよかったです。雨月大将が軍人からどんどん人間らしくなっていく様子にほっこりするだけに、結末には考えさせられます。
 戦いそのものではなくて、それに巻き込まれてしまったフツーの人が描かれていて、それにファンタジーやホラーも絡んでいて、さすが手塚さんだなぁと感心しました。
手塚治虫「戦争漫画」傑作選〈2〉 (祥伝社新書)

手塚治虫「戦争漫画」傑作選〈2〉 (祥伝社新書)

 こちらはベトナム戦争関連の話が多いです。少し大人向けの味付けの話が多いです。初出掲載誌のジャンルによるのかな。
ブラックジャックから2編入っています。「あつい夜」と「魔王大尉」。ミッドナイトというのは初めて読みました。こんな粋なタクシードライバーのシリーズもあるのですね。なんせ全集が400巻だといいますから、知らない作品があって当たり前ですが…。
 次は『ブッダ』やなあ。