『怪笑小説』東野圭吾
- 作者: 東野圭吾
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 1998/08/20
- メディア: 文庫
- 購入: 2人 クリック: 66回
- この商品を含むブログ (124件) を見る
ちょっとブラックでユーモアのある短編集で、なかなかおもしろかったです。一編目のオチにびっくりびっくり。それから、最後の「動物家族」。周りの人間が人間以外の動物に見える中学生の話。
筒井康隆の語り口と感じが似ています。だからって、「関西人やからやろ。」なんて身も蓋もないこと思わないように。しかし、解説者はなんの衒いもなく書いてるんですよね、「理科系で関西人だからこの種のネタをたくさん持っているのだ」って。いいのか、そんな短絡的解説で(でも、東野さんと一緒に食事して、いろいろ教えてもらったそうです。うらやましい…)。解説者の名前は見てのお楽しみ。
しかし、「あるジーサンに線香を」があれのもじりとは、あとがきを読むまで気がつきませんでした。内容は似てると思ったのですが。